蘇れ、俺のライフライン。

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ブダペストで泊まった日本人宿「アンダンテ」が、
まじ居心地良すぎて、困った。

元々評判の高かった宿だから、ちょっと期待してはいたんだけども、
あれは、マジ家だなーと。

以外の何ものでもない。

そのぐらいリラックスして過ごせる宿。

ヨーロッパ最高の日本人宿だと思います。
オーナーのヨシさんの人柄もいいし、激烈プッシュだなー。

それから、私はマンガとかほとんど読まないんでアレだけど、
マンガ好きは結構沈没する宿らしいです、はい。

それで、雨が降ってたんで、宿でゆっくりしていた時のことです。

あ。

そういや、結婚式って、
どういう服着ればいいんだろ、って。

うっかり気づいちゃったわけです。

いや、どういう服着ればって、そりゃ普通に考えたらスーツですよ。
そんなことはもちろん分かっています。

でもね、私は今、いちバックパッカーの身。
スーツなんて当然持ってるはずがございません。

じゃ、このためにスーツを買うか?

とも考えたけど、
たった1日のために、それはキツイなと。

それで、当人とも話し合った結果、
きれいめのカジュアルでいいんじゃね?と。そういう結論に至りまして。

その直後に、

あ。

そういや、ジーンズしか持ってないなと。

うっかり気づいちゃったわけです。

ただ。

ただ、ですよ。

一応ですね、旅の最中に1度くらいは、
ちょっとかしこまった場所に行くことがあるんじゃないかと、

そう予想していたキレ者の私は、
襟付きの白シャツを持ってきていたんです。

もう、さすが。

仕事のできる男は違う。

仕事のデキる男は、恋愛もデキるみたいなね。

そんな名文句で形容されているのが私です。

いつか必要になる時が来るだろ、いつか来るだろって、
念仏のように唱えて、バックパックの中に眠らせていた白シャツ君は、

いざ取り出してみると、

し・・ろ・・・・ く、クリーム色?

みたいな状態になっておりまして。

もうあまりにも眠らせすぎて、
ちょっと起こすのが大変っていうか、

むしろもう起きないんじゃないかとか、疑っちゃうぐらいの形相。

もし私が刑事だったら、事件現場に駆けつけた瞬間に、

「し、死んでる・・・」

って言っちゃいます。

こりゃあ、いわゆる「殉職」ってやつなのかもしれません。

つーか、殉職もなにも「職」についてなかったっていうか、
休職してた感があるけど。

どっちかっていうと、人知れず死んでた、みたいな。

最近流行りの「孤独死」ってやつですか?

つーか、私のいまの立ち位置は、おくりびと?

シャツを手に取りながら、

うーん、こいつも寂しい人生だったなぁ、とか
感慨深く考え込んでいたのですが、

そんなのんきなこと言ってる場合ではなかった。

「頼む!起きて!起きてくれ!」

って、ボクシングのセコンドなみに声援を送りましたよ。
洗濯しながら。

そんなわけで、白シャツ君の復活劇に期待しつつ、
一応、パンツだけは買ってくることにしました。

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