宿のオーナー曰く、モロッコの見どころは、
1にマラケシュ、2に砂漠、3にシャウエンらしい。
で、4番目におすすめするなら、エッサウィラなんだって。
マラケシュから日帰りで行けるエッサウィラっていう街があって、
海沿いで涼しく、観光客にもなかなか人気の場所らしいのです。
4番目ってのがどうにも微妙だったんですが、
ま、ずっとマラケシュに居てもやる事マンネリ化するもんで、
ここはひとつ、違うところに行ってみよう!
ってことで、南米から来た旅人カノ君と一緒に行ってみました。
マラケシュからは確か片道3時間半ぐらいかかったと思うんですが、
ここは行って良かった!
モロッコって、服だったり、壁だったり、雑貨だったり、
街中にあるものの色使いがすごく独特で、かわいくて、お洒落。
この街はその象徴みたいな場所。
街歩きしてると、写真撮りたくなる風景が、すげー沢山あるんです。
海沿いなんで、漁師達が居て、魚市場にいけば新鮮な魚が沢山売ってる。
日本にあるような魚もあれば、見たことないやつもいて、いろいろ。
3時間ぐらい街をブラブラしたあと、
休憩を、と思って、カフェを探していると、モロッコ人の2人組が、
「おい、お前ら、この店来いよー!」
って客引きしてきた。
いつものように、一度笑って断ったんだけど、
ん・・・でもまぁ、
どの店入っても一緒だからいいかって思い直して、
そいつらの店に入ってみることに。
で、話してみたら、そいつらはその店の従業員ではなくて、
単に店の知り合いだったわけ。
実は彼らはマラケシュに住んでて、
私たちと同じようにエッサウィラに遊びに来たらしく、
英語だったり、スペイン語だったり、たまにアラビア語だったり、
何やらかんやら盛り上がり、
「お前ら何時のバスで帰るの?」
「5時のバスで帰るなら、一緒に行こうぜ。」
ってことで、
結局帰りのバスも一緒になったのでした。
で、その帰りのバス。
私たちが乗るころには、もう9割ぐらい席は埋まってて、
辛うじて空いてた後ろから2番目の2人席に腰かけた。
それから遅れて、モロッコ人の2人組がやってきて、
一番後ろの席に座った。
そしたら、この後ろの席から大体4列ぐらいが、
たまたまなんだけど、若いモロッコ人で固まってて、
何の挨拶もしてないのに、やたらと意気投合しちゃいまして。
バスが出発したら、すぐに1人が歌を歌い出し、
それにみんなが乗っかって、大合唱。
誰かがバスの壁をドラムにして、リズムを作り、
誰かが即興でコール&レスポンスやったり、
誰かが雄叫びを上げて煽ったり、
とりあえずこの場が楽しければOK!
みたいな、むちゃくちゃ自由でポジティブな空間になってた。
あんなに楽しいバス移動は、正直生まれて初めてかも。
なぜかX-JAPANの歌を歌いだすイケメンがいたり、
「フェズ来るんだったら、俺の家泊まりに来いよ~。」
って言ってくれる奴がいたり、
まぁ本当に、どの国に行っても、
世界は面白い奴といい奴で溢れてるな~。 と思うわけで。
Peace out.
エッサウィラの町はこんな感じ。
漁師がたそがれてたり。
女の子がたそがれてたり。
店先でおじいちゃんがたそがれてたり。
ねずみ男がいたり。
こんな路地があったり。
いーろいろ。