激闘 イエメンビザ その2

Pocket

散々色んな壁に阻まれて、
もう完全に心が折れた。

いや、折れかけた。

でもその時、ひとつのアイディアが。

てか、ここら辺に日本大使館があったら、OKもらえるんじゃね?と。

もうここまで来たら何でもトライ。

タクシーで、日本大使館まで行ってみました。

そしたら、受付から「おはようございます」って日本人女性の声。

いやー、何だろうこの安心感。

おはようございます。っていいよねー。

毎日人種のるつぼみたいな場所で生活していると、
日本語が聞けただけで、幸せ感じられる。

案内されるがままに、申請書に必要事項を書き込んで、
あとは待つだけ。

しばらく待った後、
カウンターに、政治家の石破さんみたいな顔の人が出てきて、

「イエメンの近況とかご存知ですか?」

と。

まぁ要するに、お前本当に分かってんのかと。

お前みたいな奴が軽い気持ちで、

「イエメン行ってやんよ!」みたいなこと言って、

誘拐されたりすると、こっちは困んだよねー。

つーか、お前頭悪そうだけど、ニュースとかちゃんと見てる?みたいな。

もうそんなね、疑念たっぷりに聞いてくるんです。

しかも、

「いや、ニュースで情報は得てますし、外務省のHPもチェックしてます。」

とか返答しても、

「ああ、そうでしたか。」とかじゃなくて、無言で凝視してくるんです。

もう完全に目を覗きこまれてる。

こいつの目、絶対どっかに汚れがあるから、見破ってやんよ。

俺、こういうの自信あっから!目ぇ見れば分かっから!

みたいな。

つーか、これ、今、何タイム?と。

あ、これミリオネアでみのさんがやってたヤツ?とか思えるぐらいの。

途中で、笑いそうになったけど、
でも笑ったら絶対この人怒りそうなキャラなんで、必死にこらえて、

何とか、許可証みたいな紙をゲット。

そしてそれを持って、またイエメン大使館へ。
途中でタクシーの運ちゃんと揉めたりしつつも、何とか到着。

そしたら受付の人も、

おぉ、お前ゲットしてきたんか、やるやんけ!
どれどれ見せてみろ!

みたいな感じで手続き進めてくれて、やっとのことで申請完了。

で、すぐもらえるのかなと思ったら、

「はい、明日また来てね。」

と。

ですよねー。

やっぱ発行には1日ぐらいは最低かかるよねー。

今から2時間かけてドバイに帰って、

また明日も2時間かけて、アブダビまで来るのか・・・。

でももうここまできちゃったら、当然取りに行くしかない。
ってか、取りに行かないって選択肢は無いもんで。

で、翌日も朝っぱらからバスでアブダビへ。

そしてタクシーに乗り換えて、イエメン大使館へ。

で、タクシーの中で、気づいたこと。

あ、財布がない。

やべー、財布落とした。

たぶん、バスの中で落とした。

もう血がサーッって引いていくのがはっきり分かるぐらい、
テンションがた落ち。頭の中真っ白。

そういや、ディルハム(UAEの通貨)下ろしたばっかりだったし、
あと、ユーロとUSドル含めたら、5万円分ぐらい入ってたし、
何より、一番使うキャッシュカード入ってたし。
それから、イエメンビザの引き換え券も入ってたし。

あぁぁぁ、

終わったぁぁぁ。

・・・・・

・・・

で、もう、

終わったついでに、
とりあえずそのままイエメン大使館に行ってみることに。

引き換え券無くしちゃったんだけど、って言ったら、

国際運転免許証の提示でOK。

何とかイエメンビザはゲット。

それでもまだしょんぼりしたままバスターミナルに戻り、

わずかな可能性をかけて、バスターミナルの受付で聞いてみました。

「ドバイからアブダビに来るバスで財布無くしたんだけど・・・」

「え?いくら入ってたの?」

「いやぁー、900ディルハムぐらいと、あとユーロとUSドル」

「900ディルハム?! そりゃあ大問題だね!」

といって、その人は別のスタッフにそれを伝えに行き、

別のスタッフからまた質問が。

どこのバス?

どんな財布?

いくら入ってたの?

で、散々答えた挙句、

その人がニヤっとして、私の目の前に財布をだしたわけです。

あ・・・

これ・・・

私のです・・・

ですよねー。

やっぱUAEぐらい金持ち国になると、財布とか盗まないよねー。

てか、イスラムの国って、
他人のものを盗んじゃいけないって教えがあるもんねー。

もう歓喜。

本当お疲れ様でした、自分。

Pocket