リアルウルルン滞在記

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お別れの日。

前日の夜に、さんざんお別れの挨拶をしておいたものの、
早朝を家を出る時になって、パパが出てきて、わざわざ挨拶をしてくれた。

いつもニコニコしていたパパは真顔でこう言った。

あなたがここに来てくれたことを本当に嬉しく思っています。

あなたと共に過ごせたことを消して忘れません。

ここはあなたの家だから、いつでも戻ってきていいのですよ。

あなたの健康と幸運を私たちはいつも願っています。

そして、これから続く旅が、また良いものでありますように。

私はあふれそうになる涙を隠しながら、
精一杯の小さな声で、「グラシアス」とだけ言って、何かを振り切るように家を出た。

港までのトゥクトゥク(ミニタクシー)の中で、涙があふれ出た。
これまでの思い出が一気に頭に駆け巡った。

涙が、止まらなかった。

グラシアス。グラシアス。グラシアス。

必ずまた戻ってきます。

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