例えば夢から覚めて、
現実世界の自分が起き上がる時、
夢の最後にやりたいことは何だろう。
この旅の最終目的地ともいえる、ブラジル、サルバドール。
旅の流れ者たちが集まって、ひとつのチームを作る。
寄せ集めのようでいて、他のどこにも負けない絆を誇る。
毎日、地下室で汗を流して、ひたすら練習をこなし、
同じ釜の飯を食い、乾杯して笑い合い、
時に結束し、
時に崩れ、
時に涙し、
そして最後は大声で笑う。
カーニバルは終わった。
それはまるで夢のように。私の手元からふっと消えていった。
さっき開けたばかりSKOL(ビール)を一気に飲み干して、
空っぽにしてしまった時ように。
缶を持ち上げても、もう何も入っていない。
世の中には、言葉で表現しきれないものがある。
生で体験した人にしか理解できないものがある。
いくら写真を載せても、動画を見せても、私には伝えることができない。
人生の中で最も熱い日。
そして、それが夢のように消えていった日。
まるで私の手元には何も残っていないようにも思えるのに、
ここで出会った仲間たちの笑顔だけは、ずっと頭から離れない。
ここに来て、本当に良かった。
ここで出会えたみんな、本当にありがとう。
またいつかここに戻ってくるよ。