最近読んだブログ記事から。
男ならたくさん稼いで成功すること。
女ならお金持ちでイケメンでやさしい旦那さんをもらって子どもに恵まれること。
日本人の幸せは、大きく分けてその二つしかない。そして、その二つのものさしで、自分を測っては、
「わたしの人生ってイケてる!」「俺の人生終わった…」 と一喜一憂をしている。
うん、まぁ間違ってはないよね。ちょっと誇張な気もするけど。
もちろんこの2つだけってことはないんだけど、世の中の大多数が描いている成功って、こういう類のものだと思う。
今やそこかしこで言われているけど、日本における人生成功のモデルはあまりにも貧弱。
お金をより多く稼ぐことだけが人生の目的の大半になってしまっている。
しかも、一体いつになるのか分からない将来のためだけに。
そもそもお金稼いでも、使う暇あるの?
というか人生を楽しむのに、そんなに巨額なお金が必要なの?
そういう疑問だけがフワフワ浮かんでる。
日本を長期間離れてて、久しぶりに日常生活に戻ると本当心の底から思うけど、まじで要らんなーって思うモノやサービスで溢れ返ってて、びっくりする。
お金とか、本当は全然要らんよね、って本気で気づかされた30代のオッサンがここに居ます。
みんなが頑張って目指してる先のものって、結局お金貯めなくても実現できるんじゃね?そんな風に思いませんか?
そう、あの有名なコピペ「メキシコの漁師とMBAの旅行者」がそうであるように。
メキシコの田舎町。海岸に小さなボートが停泊していた。
メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。それを見たアメリカ人旅行者は、「すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの」 と尋ねた。
すると漁師は
「そんなに長い時間じゃないよ」
と答えた。旅行者が「もっと漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」
と言うと、
漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするの」
と旅行者が聞くと、漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。
戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって…
ああ、これでもう一日終わりだね」すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、
きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。
それであまった魚は売る。
お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。
その儲けで漁船を2隻、3隻と増やしていくんだ。
やがて大漁船団ができるまでね。
そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。
自前の水産品加工工場を建てて、そこに魚を入れる。
その頃にはきみはこのちっぽけな村を出てメキソコシティに引っ越し、
ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」漁師は尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「二〇年、いやおそらく二五年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と旅行者はにんまりと笑い、「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」
「それで?」
「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、
日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、
子どもと遊んだり、奥さんとシエスタして過ごして、
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、
歌をうたって過ごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」
まじでまじで。