この支配からの卒業
闘いからの卒業
・・・そう尾崎豊は歌ってた。
そんな卒業の日が私にもやってきた。
皆さんは覚えているだろうか。
いや、根本的に読んでいない人が多数だと思うんだけど、
1年以上前にこんな事があった。
耳をかくなら、耳かきか綿棒か。たぶん読者の皆さんは、そんな質問を、月水金ぐらいのペースでされてると思うんですけども。私は迷わず、綿棒派。だけど、そういえば綿棒切らしてから久しいんだった。ちょっと綿棒でも買ってこようかな、と思い立ったある日。[…]
簡単に言うと、
綿棒の先っぽが耳の中に入って、出てこなくなったんですけど?
つまりそういうことだ。
後日談を話すと、右耳から出てこなくなった2つの綿棒(の先っぽ)のうち、
2番目の方は、ホームステイ先のママに泣きついて、細い棒を探してもらい、
その先端に蜂蜜を塗って取る、
という何とも原始的なトリモチ攻撃を敢行。
この作戦が思いのほか功を奏して、取り出せたのだった。
でも、明らかに私の耳に入って出てこなくなったのは2つだったはず。
最初の頃はファサファサうるさかったあいつも、
1ヶ月ぐらい経過したころにはすっかりに落ち着いて音もしなくなったせいか、
正直なところ、入っているのか入っていないのか分からなかった。
あのあと何度も色んな人に耳を覗き込んでもらったり、
耳かきをつかって救出作戦をやってもらったが、
「何も入ってないよ」
結果はいつもこうだった。
それがどうだろう。
今日耳鼻科に行って、内視鏡みたいなものを使って調べたんだけど、
モニターに映し出された私の右耳の状況ったらね。
北斗の拳か、っていうぐらい荒れ果ててた。
救世主はよ
はよ
ぐらいの勢いで、救世主が待たれてた。
1年以上、未着。
その荒れ果てた街の中心に、ものすごい塊が鎮座してた。
とんでもない、たたり神、見つけた。
「鎮まれ、鎮まりたまえ。
さぞかし名のある山の主と見受けたが、
なぜそのように荒ぶるのか」
ぐらいのセリフが必要だと思う。
アシタカどこいった?
って思ったら、目の前にいた。
60歳ぐらいの白衣着たアシタカが。
たぶんね、ずっと前に一回サンとか森とか救い終わって、
それから40年ぐらい平和に暮らしてたと思うんだけど、このアシタカは。
「じいさん、もう一回やれるか?」
「何を言うとるか若いの。まだまだわしは現役じゃわい。ゴフッゴフッ・・・」
じいさん・・・
みたいなね。
まぁ、あっさり取り出してくれたけど。
取り出した塊の色といったらもう、
色々と説明が難しいほど、何かを超越してた。
「こびとづかん」のバイブスマダラだろこれ、絶対。
参考画像:バイブスマダラ
「汚らわしい人間どもめ。わが苦しみと憎しみを知るがいい」 プシュー・・・
って言いながら多分死んでいったに違いない。
そんで3日もすれば、先生の右腕が、
化け物のような力を発揮しだすと思う。