自分の身近な人、
例えば、自分の家族であるとか、親戚とか、
そういう人が大病を患ったらどうだろう。
例えば、癌だ。
最近そういうことが起こった。
その事実を知った時の、何というか、
思ったより落ち着いてて、そしてあとからじわじわくる感じ。
またまた~。
え、まじで?
んなわけないか!
いや、でもありえるか…。
ちょっと待ってよ。俺を置いていくなよ(泣)
みたいな思考がグルグル渦まいて、
そして最後にたどり着くのは、自分にはどうすることもできないという無力感だ。
ありがたいこと、幸運なことだったと思うが、
結果的には無事に回復した。感謝。
人はいつ死ぬか分からない。
日本みたいに何でも揃ってて、安全で、お金持ちな国に生まれると、
そういう実感を持つのがやはり難しい気がする。
頭では分かっていても、
普段の、何気ないこと…
蛇口をひねったら、きれいな水が出てくることとか、
コンビニいったら500円かそこらでおいしい弁当が買えることとか、
「いま何やってるの?」って電話してきてくれる人がいることとか、
そういうごくありふれていて、とてつもなく大きなことが、
ある日突然消えてなくなってしまうことに、
私たちは気づくことができない。
人生は80年なんかじゃない。
60年で終わる人も、50年で終わる人もたくさんいる。
もっと若くして亡くなる人もいる。
仮に80年生きたって、そのうち、一体何年、
自分の足で歩いて、自分の手を使って飯が食えるのか分からない。
若いときに思い描いているほど、案外人生は順当にはいかないものだ。
予想もしないことが沢山起こる。
ネットサーフィンしてたら、訪問したサイトの広告スペースに、
その人に適した広告が表示されるシステムってあるよね?
その人が今までに検索したであろうキーワードから
最適な広告が表示される、っていうあれのことなんだけど。
まぁ私がいっつもエロサイトばっかり巡回してるからって、
DMMの広告が表示されるのは分かる。
自分でも恐ろしいけど、それが事実だ。
でも、それらしいキーワードを使った覚えはないのに、
やたら婚活サイトの広告が出てくるのはなぜだ。
知らぬ間に、潜在需要を察するテクノロジーみたいなのが出来たんか?
婚活、婚活うるせーし、全然俺そんなこと思ってるわけない。結婚したい。
自分でも恐ろしいけど、それが事実だ。
季節も秋になって、外の空気もすっかり冷たくなって、
帰り道に鼻からすーって息吸い込んだりしたら、
うわーやべー、超人恋しいわw 何この感じwww
とか思ってた20代のころ。
そのころの気持ちがすっかり消えてから、
もう何年か経った。
そんな折。
会社の健康診断の結果が戻ってきて、
再検査と書かれてた。
人生初。
ひっかかったのは、ウ○コ。
便潜血だ。
便の中に血が混じってる症状で、
大腸にポリープとかできてると、そこから出血したりして便に混じるわけだ。
まさかの大腸癌?
いやいやいや。
つい最近、そういう心配が終わったばっかなんですけど。
やめてよ。
再検査の内容は、大腸内視鏡検査。
簡単に言うと、
ケツからカメラをぶっこんで、お前の腸の中、見てやんよ。おk?
つまりそういうことだ。
・・・・・
いやー、アレ初めて経験したけどすごいねー。
まじで。
何つーか、たぶんケツの穴にローション的なものを塗ってると思うんだけどさ、
いくら内視鏡の技術が発達してるからっていっても、
ケツの穴ですからね。
アスタリスクぐらいの感じで緊密に閉まってるんだから、
そう簡単には入んねーだろうと。
ちょっと痛いですから我慢してくださいねー。
グググッ グググッ
痛かったら手を挙げてくださいねー。
アッ イタッ 先生! 先生イタイ! チョwww
みたいな感じを想像するじゃないですか。
もう全然。
はいじゃあ入れますよ~。 スチャッ
みたいな。
何、スチャッ て。
ソリッドスネークが銃でも構えたんか、っていうぐらいの。
もうずるずる入っていくの。
俺の肛門どうなっとるん?ねぇどうなっとるん!?
先生どうなっとるん!!!?
そんな気持ちでいっぱい。
で、途中からすげー痛くなって、
うぅ~、うぅ~、うぁ~~、とかもがいてたら、
看護婦さん「ちょっ、ちょっと!横向いててください。大丈夫ですから。」
こいつ痛がりすぎワロスw
みたいな感じになってるしな。
ケツの穴見られてる以上、こっちも、もう強がりようがない。
で、やっと楽になった~。
って思ったら、
先生「あ、ポリープあるやん。」
中学生がコンビニで言う、
あ、今週号のジャンプあるやん。
といい勝負。
行司も「のこったのこった」言い過ぎて、喉枯らすレベルの名勝負。
大相撲 in 両国国技館。
ざぶとんとか舞っちゃう感じで。