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イスラエルに戦争が絶えない理由

  • 2010年8月18日
  • 2019年10月31日
  • 雑記
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イスラエルに平和が未だ訪れないのには、いくつか理由があります。

 

ひとつは宗教的な理由。

ユダヤ教の旧約聖書の中で、現在の土地が聖地(約束の地)として扱われていること。

同時に、(ユダヤ教からの派生であるため)キリスト教においても、聖地とされていること。

さらに、イスラム教においても聖地とされていること。

 

この3つの宗教の聖地を、一国(というかユダヤ人)が独占してしまっていることが、争いを引き起こす一因となっています。

 

では、そもそも何故この地にイスラエルが建国されたのか。

 

時は遡って、第一次世界大戦のころ。

第一次世界大戦というのは、それ以前の、いわゆる兵士同士が戦う、政治的な国盗り合戦とは違って、一般国民まで巻き込んだ、長期的な泥沼の戦争でした。

もうとにかくお金の(もちろんそれ以外も)消費がハンパないわけです。

 

それで、参戦国のひとつであるイギリスは、ユダヤ人財閥であるロスチャイルド氏に書簡を送り、ユダヤ人のための国を作ることを約束したのです。

なぜかって?そりゃーお金が欲しいからですよ。

簡単に言うと

「ユダヤ人の国作るの支援するから、戦争資金ちょーだい!」みたいな意図で。

そしたら当然ながらロスチャイルド氏も「キタコレ お金? 全然出すw」ってなって、

イギリスも「うはwww ユダヤ万歳wwwww」

みたいなやり取りが行われたかどうかは定かではないですが、

まぁお金欲しい人と国が欲しい人の、利害関係が一致した事には違いありません。

 

ちなみにこの時、イギリスはアラブ諸国に対して、別の約束(戦争を手伝ってもらうかわりにアラブ民族の独立を支援する)をしていたのですが、このイスラエルの件を優先したため、のちにその約束が反故になりました。

それがアラブ人を怒らせたのは言うまでもありません。

これがいわゆるイギリスの二枚舌(or三枚舌)外交です。

 

さて、建国を促したもう1つの理由、それはユダヤ人の迫害です。

ガチンコの第一次世界大戦で、見事に負けてしまったドイツは、もう目も当てられないぐらい借金まみれになってしまったため、北斗の拳に出てくる村の人ぐらい、希望のない状態に陥ったのですが、そんな時に出てきたのがヒトラー率いるナチスです。

「俺らが貧乏なのは、ユダヤ人達のせいだぜ!あいつらを追い出して、ドイツ人に安定した生活を!」

という、むちゃくちゃなスローガンを掲げて登場したのですが、

それが何とまぁ選挙で勝っちゃった。

 

今考えるとあり得ない話ですが、その当時の状況では、それぐらいしか光が無かったのでしょう。国民達にとって、他に選択肢がなかったのです。それで、ユダヤ人に対する迫害・虐殺が始まったわけです。

 

で、ユダヤ人が今度は追い詰められる。

そこにイスラエル建国という希望の光。当然ながら、ユダヤ人は喜んで入植(イスラエルへの移動)を受け入れる。ユダヤ人にもまた、他に選択肢はなかったのです。

 

そして、ユダヤ人達が集まってきた現在のイスラエルという国には、元々パレスチナ人が多く住んでいました。

しかしながら、「ユダヤ人のための国を作ろう」というコンセプトで建国されたイスラエルにおいて、パレスチナ人の居場所などあるはずもなく、今度はパレスチナ人が迫害を受け、追い出され、難民となったのです。

 

もうお分かりかと思いますが、パレスチナ人もまた、他に選択肢などないのです。人は皆、時代や環境に翻弄されているだけなのです。

 

これがいわゆるパレスチナ問題。

 

昨日まで家族だった人、恋人だった人が今日から別の国の人となり、会えなくなる。
そりゃー誰でも怒るって話です。

 

それで、パレスチナ人VSユダヤ人(つまりイスラエル国家)という対立ができ、それが現在までグダグダに続いているのです。とはいえ、現状としてはパレスチナ人はかなり不利な状況ですが。

 

この問題に立ち上がったのが、アラファト議長でお馴染みのPLO(パレスチナ解放機構)で、その名の通り、パレスチナ人が元の地に帰れるように、といったパレスチナ人の平和を願った機関です。

武力闘争などから、危険なイメージがありますが、PLOにもまた選択肢などない。議論して解決できるような状況なら、とっくにそれで解決してるはずです。

だけど、それじゃあどうにもならない。

どうにもならないから、武力に走る。で、戦争になる。

 

こういうのは、テロ組織なども同じです。テロをするには、それなりの理由があるのです。必ずそこには動機がある。

そしてその動機を生むのは、いつも周りです。

 

人には無限の選択肢があるようでいて、本当は選択肢などほとんど無い。世の中には沢山の選択肢が転がっていたとしても、それぞれの人+それぞれのタイミングに対してはフィルターがかかっているのです。

 

世界にある民族紛争というのは、政治から起こったものがほとんどです。パレスチナのように、一方的に土地を線引きしてしまった結果、起こるようなものも少なくありません。

 

そして中東で問題が起こるもう1つの理由、それは石油です。

 

中東にある巨大な油田と、そこから発生する莫大な利権に、どの国も必死になる。

サウジアラビアで、世界一の油田を掘り当てたアメリカにとっては、中東が平和になってもらわないと困る。何かのきっかけでドンパチやられて、油田のある土地が取られたり、破壊されたりしたら、たまったもんじゃない。

だから、イラン・イラク戦争なんかにも、俄然介入しちゃう。

 

まぁ介入された側にとっては、(゚Д゚)ハァ?みたいな感じなわけですが、「やっぱ世界平和目指したいよね」みたいな大義名分があると、別の理由が懐に入っていたとしても、あっさり介入できちゃうし、何とも良い行いをしているように見えるものです。

 

それはアメリカに限らず色んな国がそうであるように。

 

それから、イスラエルのもう1つの姿。
それは、アメリカの軍事実験場であるということ。

 

冷戦以降の武器開発において、実践での結果が欲しいアメリカと、戦争の絶えない歴史と土地を持ち、武器調達が重要なイスラエル、この2国の利害関係が一致していることが、アメリカがイスラエルを支援していることの背景だとか。

 

物事には全て理由があり、結果として何かが起こる。そこに巻き込まれるのはいつも市民で、彼らに選択肢はない。

 

だけど、だから悪いのは政治家だとか、そんなことは思わない。だって、そう思うなら、君が政治家になりゃいいじゃん、って話。政治家もまた時代に翻弄され、彼らにも選択肢はないのだから。

 

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