世界一周の準備で、本当に最後の最後まで悩んだのがバックパック。
日々の移動効率や疲労に直結する部分なので、かなり慎重になりました。

最初は普通に大きめのバックパックを買うつもりだったのですが、
最終的な結論としては、ソフトキャリーバッグ(コロコロ付きバッグ)+デイパックになりました。

実際に色んなバックパックの大きさを見た感想としては、
正直40リットルぐらいのバックパックひとつでも、普通に世界一周できそうだと思いました。

ですが、40リットルだと若干足りないような感じです。50リットルあれば行けるな、という印象。
ただ、これは行けるか行けないか、という低いラインでの話です。

今回の旅はノートPCやカメラも持っていくので、結構電化製品系だけでもかさばりそうですし、
ぎりぎりの容量で行くのはちょっと心配という感じがありました。

それと、飛行機に乗る時、普通に考えて、
機内に持ち込むバックと預けるバックの2つに分けると思います。

もちろん荷物を50リットル程度のバックパックひとつにして、機内に持ち込むこともできますが、
それはそれで不便です。

液体、刃物、ライターなどの類は預け荷物に入れておいた方が問題ないですしね。

あと、荷物は2つに分けて、

・盗られたくないもの、盗られてもいいもの
・慎重に扱いたいもの、雑に扱ってもいいもの

という感じにした方が管理も楽でしょう。

私の場合は、大きいバッグの方を盗られてもいいものとして考えています。
小さい方は、盗られたくないもの。だから常に携帯しますし、機内にも持ち込みます。

具体的には、盗られてもいいのは、洋服とか、小物系ですね。
また買えばいいもの。

盗られたくないものは、PC、カメラ。そして、何よりデータ。
PCだってカメラだって、物自体は買いなおせばいいですが、
データ(例えば写真)はお金払っても戻ってきませんから。

海外で恐喝にあったりした時に、はっきりいって荷物全部抱えて逃げるのは不可能です。
そういう時に、大きなバッグを最初から捨てる心積もりをしていれば、
デイパックだけ背負ったまま、走ったりもできますしね。(まぁ本当に逃げられるのかは不明)

あとは、デイパックだけ背負って、大きなバッグは宿に置いていたときに、
逆にデイパックを盗られるケースも考えられます。

なので、たとえばPCのデータは外付けHDDにコピーしておいて、
それを大きなバッグの方に入れておくようにするとリスク分散になると思います。
そういう意味でもバッグを2つに分けるのは必須かと。

で、デイパックの方はまぁいいとして、大きなバッグの方をどうするかですが、

最初に述べた通り、私はソフトキャリーバッグを選びました。

理由は大きなバックパックとデイパックを両方担ぐのって、どうなのよ・・・というところ。
よく欧米人がでっかいバックパックを前と後ろに担いでサンドイッチみたいになってるけど、
何ていうか、端的に言えばダサイ(バッパーの皆さんごめんなさい)ってのと、
重そう。動きづらそう。というのが旅素人としての率直な感想です。

第一、どちらも担ぐしか選択肢が無いというのが、しんどそうだし、腰にも悪そう。

両手が空くのは非常にメリットですが、
移動中に立ち止まっても、一息つけないのがちょっといただけないです。

というわけでコロコロ(車輪)つきがいいと思ったわけです。

DJ時代に、キャリカート使って大量のレコード(激重)を運ぶ作業は、
嫌になるほどやってきたので、コロコロの扱いにはなれておりますし。

ただ、転がすだけだと、車輪が壊れた時に\(^o^)/オワタ!状態になるので心配です。
あと悪路とか、ウ○コ道とか、階段とか、片手で担ぐのは返って腰に悪い。

なので、転がせて、背負えて、片手でも持てる3WAYバッグがベストだと考えました。
まぁ、ここまでは予想通りなのですが、

さて、どれにするのか?

80リットル超えは正直デカすぎて絶対邪魔になるので、60リットル前後で選定。
(空港なんかじゃ問題ないでしょうが、
現地の電車とかバスに乗る時、大きいと絶対邪魔になりそう)

そして選ばれた候補者たち。

・カリマー エアポートST70
・オスプレー ソージョン25
・モンベル クアトロパック60
・イーグルクリーク クロスロード22 (or 25)

※画像内の大きさを、実物の大きさの参考にはしないでください。

カリマーだとエアポートプロ70、オスプレーだとメリディアン22、という、
似たタイプの商品もあるのですが、

そっちは小型のデイパックをくっ付けられるだけなので、あんまり意味ないです。

デイパックは何でも良いって人ならお徳かもしれないですが、
正直ダサいし・・・使い勝手が良いようにはとても見えない代物ですので・・・。

さて、4つからの選択ですが、
それぞれ見た感じと、容量の差はそれほどないのですが、まず目につくのは、
カリマーのはレインカバーが付属していること。

わざわざ別途購入する必要がないので、ちょっと惹かれます。2000円~3000円しますしね。

それから、モンベルのは安いこと。他のより1万円近くやすいです。

実用的な部分として判断1つめは、背負う部分のつくりがしっかりしているか。
注目してみると、カリマーとモンベルにはヒップベルトがついていないことが判明。
他の2つにはついています。

実際に店で背負ってみた感触としても、
オスプレーとイーグルクリークはしっかり作られているな、という印象を受けました。
大差はないのですが、強いていえば、オスプレーの方がほんの少し作りの丁寧さを感じました。

次の判断基準としては、車輪部分の安定感。
実を言うと、一時期カリマーで決めかけていたのですが、店頭で車輪を確認した時に、
候補から外れました。カリマーの車輪は小さかったのです。

例えるなら、インラインスケートの車輪みたいなヤツが付いていました。
そんなすぐ壊れたりしないな耐性だと思いますが、ヨーロッパの石畳とか大丈夫かなと少々心配。

あと、車輪が小さい分、地面とバッグの底面の隙間が小さくて、
障害物に引っかかりやすいんじゃないかと、気になったり。

ちなみにモンベルの車輪も、カリマーと同じ大きさでした。

オスプレーとイーグルクリークは大きめの車輪で、少しは安心できる感じです。
店頭で見た限りでは、恐らくほぼ同じ大きさでした。

そしてこれも、強いていえばオスプレーの方が気持ち、良さげな気はしましたが、
大差はないでしょう。

DJ時代にコロコロ使いだった私としては、車輪の大きさは重要です。
実際、強力なキャリーカートほど車輪は大きかったですし、安いものほど小さかったです。

というわけでオスプレーとイーグルクリークの2つに絞られました。

ここから先は、見た目の問題。
たぶんどちらを買っても後悔はしないと思いますが、私はイーグルクリークにしました。

オスプレーの方がちょっと縦横のバランスが悪く感じたからです。
でもダメだとは思わないですし、他の人にも十分おすすめできるレベルだと思います。
前述していますが、オスプレーは作り自体は総じて良質です。

あと、ちょっとしたところですが、イーグルクリークで良いと思ったのは、容量が可変なところ。
バックについている一部のジッパーを開くと、奥行きが広がり、容量がなんと25%もアップ。

万が一、お土産なんかで荷物が増えてしまった場合でも安心ですね。

(ちなみに実際にパッキングしてみた感想として、この25%が本当に助かりました・・・)

値段的には安くない一品ですが、付き合う頻度を考えると、支払っても良い対価なのかなと。

最後に、バックパックが探せるお店についてですが、

・東急ハンズ
・L-Breath
・好日山荘
・さかいやスポーツ
・ICI石井スポーツ

あたりの大きめの店舗を訪ねると良いと思います。

ネットだけだと担いだ感じとかがよく分からないので、
必ず、実際にお店に行って触ってみることをおすすめします。

——————————————-
と、ここまでが出発前に書いた記事。

ここからは、実際に1年半色んな国を周ってみての感想を書きます。

まずソフトキャリーバッグという選択についてですが、
これはもう間違いなかったです。鉄板。激烈におすすめ。

旅の途中からはむしろ、他の人が何でバックパックをわざわざ担いでいるのかが、
まったくもって理解不能。何ならナニコレ珍百景に登録してもいいと思います。

どう考えても、何度考え直してみても、コロコロの方が楽。
圧倒的に楽。

というのも、私が出発前に想像していたよりも遥かに、転がせる道が多かったのです。
理由はこれに尽きます。

よくよく考えてみると分かることなのですが、そもそも旅に費やす時間の大半は、
この大きなバッグを持って歩いたりしません。

このバッグを持って移動する時というのは、国から国、都市から都市へ移動する時、
もしくは宿を替える時だけなのです。

そんでもって、交通機関があるような場所や、宿が集まっている場所というのは、
必然的にそれなりに人が集まる場所であり、町としても発展している場所であるわけです。
つまり、道も当然ながら舗装されていたり、平らであったりする可能性が高いのです。

もちろん全部が全部じゃないですよ。
だけど、ほとんどはコロコロを転がせるような道ばっかりです。

そう考えるともはや、キャリーバッグを選ばない理由が見当たらないです。

それから出発前は、3WAYが無難!って思ってましたけど、案外これはそうでもなかったです。
2WAYで十分でした。何が要らなかったかって、背負う機能が要らなかったです。

前述した通り、もうとにかく基本は転がしていけるので、例えば階段のあるところとか、
水溜りのあるところとかを一時的に片手で持ったりはするものの、それ以外は全部転がしてましたから。
もちろん背負いたい人は背負ってもいいですけどね。

それでやっぱり、そんだけしょちゅう転がすことになると、やっぱりタイヤ。
タイヤが重要。ここは本当に重要でした。

実際、安っぽいキャリーバッグで、タイヤが外れてた人もいたし、
絶対頑丈なタイヤのついたやつを選ぶべきです。

私が選んだイーグルクリークは、全く壊れることなく
最後までしっかり機能してましたし、やっぱりおすすめです。
たぶんオスプレーのやつも、同じぐらい良い働きをしそうな気がします。

容量については完全に個人の好みというか、荷物の捨てられなさに依存するので、
自分に必要だと思うものを全部入れられる大きさを選んだらいいです。
もちろん小さい方がいいに決まってるし、途中から段々荷物が減ってきたりもしますけど、
出発する段階では、何だかんだ持って行くものを絞りきれなかったりしますからね。

それでは良い旅を。

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