フィリピン人が子供に優しいって本当?
その理由は??
フィリピンに子供連れで旅行しても大丈夫?
そんな疑問を解決します。
実際に、1歳の子供を連れてフィリピンに旅行した私が実体験を交えて、その理由を解説します。
結論から言えば、フィリピン人は間違いなく子供に優しいし、寛容です。
この記事を読めば、子供連れの方はきっとフィリピンに旅行してみたいと思うはずです!
あなたもぜひ!
「子供を連れている=迷惑」は日本だけ
日本にいると日本がいかに監視社会であるかを実感します。
日本では、独特の価値観(他人に迷惑をかけない美徳など)が存在し、それを守らせるようお互いに監視しあう構造があります
私が40ヵ国以上旅してきた経験上、日本人は先進国の中でもトップクラスに海外旅行をしない民族です。そういうこともあってか、日本人の多くは海外に行っても、日本的な価値観を持ちすぎている感があり、特に子供を連れて旅行することに神経質になる人が多いです。
しかし実際に海外に行ってみると、欧米人は家族連れ、小さな子供連れの旅行者が山ほどいます。フィリピンの場合でもこれは同じで、小さな子供を連れて旅行している人の多さに驚きます。日本人だと躊躇するような生後数か月の赤ちゃんを連れていることすら珍しくありません。
レストランで泣いたらどうしよう、ホテルで夜泣きしたらどうしよう。
そんな心配は日本であれば当たり前ですが、海外だとまた違います。
そんなこと、多くの人は気にしていません。
もちろん泣き声がうるさければ気にはなりますが、それでクレームを入れるような人はほとんどいません。
そういうことを気にしているのは日本人ぐらいであり、飛行機で赤ちゃんが泣いて舌打ちするのも、残念ながら日本人が多いです。
フィリピン人はなぜ子供に優しい?
一方でフィリピンの人たちは赤ちゃんや小さな子供にとても優しいです。必ず話しかけてくるし、泣いたらあやしてくれます。
この一因として、その国の平均年齢が関係していると考えています。
フィリピンの平均年齢:24歳
日本の平均年齢:48歳
恐ろしいデータですよね。ダブルスコアですよ。日本はもう完全におじさんです。
フィリピンの平均年齢が若いのは、子供が少なく高齢者の多い日本とは真逆で、出生率が高く子供がたくさんいる社会だからです。
子供がたくさんいるということは、つまり国民1人1人が日ごろから子供接している頻度が高い国と言えます。
自分自身は子を持つ親、小さい弟のいる兄、同級生が若くして子持ちなど、ほとんどの人が日常的に子供に接しているわけで、小さな子供が泣きわめいたり、言うことをきかなかったりするシチュエーションへの耐性が培われているともいえます。
さらにフィリピンは発展途上国であり、いわば昔の日本です。
夫婦+子供という最小単位の核家族化が進んだ日本と違い、途上国のフィリピンではいまだに二世帯、三世帯での同居も珍しくありません。昔の日本にもあった「助けあって生きるのが当たり前」という思想が残っている可能性もありますね。
子供を連れてフィリピン旅行に行くとどうなる?
実際にフィリピンに旅行して気づくのは、多くの人が子供に話しかけてくることです。「ハロー、ベイビー!」と言って、みんなで子供の顔を覗き込んでくるほどです。
子供連れでレストランに入ったら、ベビーチェアの準備も早いし、ベビーカーのために椅子を避けたりといった気づかいも慣れたものです。子供がぐずって泣いたら、スタッフが寄ってきて、「どうしたの?ほらハイタッチしよ!」といって面倒をみてくれたりします。
飛行機で子供が泣いたら、日本人の乗客は睨んできたり、舌打ちしたりすることも多いのですが、フィリピン人の場合は、まったく知らないおじさんが寄ってきて、ほら、俺が抱っこしておいてやるから、お前たちはゆっくり座っていろ!といって両親にすら気づかいしてくれることがあるほどです。
もちろん本当にうるさく泣いている時は、フィリピン人もやれやれといった顔こそすることはありますが、それでも文句を言うようなことはなく、むしろ降りる時にわざわざ子供に声を掛けてくれる人がいたりします。
普段から子供に接していて、子育ての大変さを実感しているからこそ、子供を連れている人の気持ちを理解し、優しくできる。これはフィリピン人が子供に優しい理由なのだと思います。
子育て中の方に伝えたいこと
私は40ヵ国以上、先進国から途上国まで色んな国を見てきたからこそ言えますが、フィリピンは世界の中でも子供に優しい国の上位に入る国です。小さな子供連れのご両親は、どうか日本の慣習に惑わされず、自由に旅行をしてもらえればと思います。
もちろん「子供なんだから迷惑かけても仕方ない」などと開きなおるのは筋違いであり、基本は「迷惑をかけて申し訳ない」と思うべきだと私は思っています。しかしその上で、「迷惑がかかるからやめておこう」と思うのでなく、「なるべく迷惑がかからないように努力はするが、もしもの時はみんな許してね」と思える社会であってほしいと願います。
そもそも、完全に迷惑をかけない人生など、土台無理です。生きている以上、常に誰かに迷惑はかかっています。
子供がいるからといって、気負う必要もなく、気後れする必要もありません。もっと楽にやりたいことをやりましょう。
もし子供が泣いたら、私が味方します!
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